LIFE SHIFT - 100年時代の人生戦略
「LIFE SHIFT(ライフ・シフト)」を読んだ。
- 作者: リンダグラットン,アンドリュースコット,池村千秋
- 出版社/メーカー: 東洋経済新報社
- 発売日: 2016/10/21
- メディア: 単行本
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なんとなく65歳くらいで引退して、それまでは一生懸命働いて・・・みたいなイメージを持っていたところを根本から覆す、非常に示唆に富んだ本。
2107年の世界では100歳以上の人が珍しくない。というようり、100年生きることが当たり前になっている。その頃、いま8歳の子どもの半分がまだ生きているのだ。
若い人ほど長く生きる。平均寿命はこの150年のあいだ伸び続けていて、今後も伸び続ける。寿命の伸びに伴い、現在の平均寿命(80歳くらい)を前提としたライフプランは成り立たなくなる。端的に言えば、生活にはお金が必要なので、より長く働く必要が出て来る。
企業の「階段」を上るだけでなく、下る決断をくだす人がどんどん増えていくだろう。人々が100年ライフにあわせた生き方と働き方を実践しはじめるにつれて、この点が大きな関心事になることは間違いない。
より長く働くようになるということは、一つの専門性や特定の領域の経験だけでは通用しないケースが増えてくるということを意味する。労働にあてる期間のうち、社会やテクノロジーの振れ幅は大きくなるので。多様なスキル・経験を獲得するようなキャリアを模索する必要がある。
ここは最近ずっと悩んでいた点で、社内でキャリアステップを上る選択肢があり、それを通じて得られる一定の経験があり、という状況で、果たして積極的にそこから下る決断をすべきか否か。
上るべきか、下るべきか。昭和脳な私は「下る」という選択肢が「逃げ」に感じている部分が少なからずあった。「上る」選択肢を通じて得たもの(スキルや経験)を肯定したい気持ちもあったように思う。
ここらで一旦小休止して、新しいインプットを得る期間を設けるべきなのかな、など考えたり。 すぐには結論が出ないけれど、まずは考えることに価値があるように思う。
100年も生きる準備も、その覚悟も出来ていなかったな、と。(もちろん、あくまで「平均」ではあるわけですが)